100%果物ジュースと甘い炭酸飲料の糖分は同じ

100%果物ジュースと甘い炭酸飲料の糖分は同じ

フルーツを食べることと果汁100%ジュースを飲むことは同じだと思いますか?
ストレートの果汁100%ジュースであったとしても、同じにはならないのです。

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砂糖も水も一切使っていない100%のジュースは、フルーツの栄養を含んでいますが、食物繊維はほとんど取り除かれてしまいます。

 

果物が健康にいいとされる大きな要因のひとつが食物繊維。
果糖を多く含む果物によって血糖値が急上昇しないようにしてくれる重要な成分です。
食物繊維を除かれたジュースを飲むと糖分を一気に吸収してしまい、血糖値を上げてしまいます。

 

 

カロリーも糖分も多いから要注意!

 

炭酸飲料と果汁100%ジュースのカロリーと糖質の量を比較してみます。

 

コカ・コーラは、100mlあたり45kcal、糖質:11,3g
ウェルチ オレンジ100は、100mlあたり52kcal、糖質:12.1g

 

カロリーと糖質量だけを考えるとほぼ同じなんです。
比較した2種の飲料の場合ジュースのほうがカロリーも糖分も多いです。

 

砂糖を使っていないという意識から糖分が炭酸飲料水などよりも少ないと考えがちですが、実はあまり変わらないんですね。
もちろんフルーツジュースにはビタミン等の栄養がありますが、吸収のいい状態の糖を一気に摂取することの弊害を相殺するほどではないともいわれています。

 

野菜や果物の摂取は、生活習慣病発症のリスクを抑える可能性が高いという科学的根拠をもとに1日に350gの野菜と200gの果物を摂ろうというスローガンが作られました。
果物の摂取は糖尿病のリスクを減らすか中程度に抑えると言われています。
これは食物繊維も同時に摂ることが前提です。
フルーツジュースの大量摂取は糖尿病のリスクになることを示唆する研究もあります。

 

果物はできるだけ食物繊維も摂る為にそのまま食べるのがお勧めです。
ジューサーで絞る場合は野菜など糖分が少ない物とミックスしたり、150ml程度に飲む量を控えるなどするといいと思います。
食べるにしても、飲むにしても、夜間の摂取は太る原因になるのであまりお勧めできません。


 


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