たけしの家庭の医学 食べるだけで内臓脂肪が減る食材とは?(BATって何?)
たけしの家庭の医学で内臓脂肪を減らす方法で、食事制限も運動も不要というすごいやり方が放送されました。
キーになるのはBATという細胞群。誰もが持っている(持っていた?)BAT細胞を増やし、活性化することで内臓脂肪が減ることがわかってきたのです。
内臓脂肪とは
内臓脂肪は内臓と内臓の間に溜まる脂肪で、肥満になるとCT画像で内臓が見えないくらいに増えてしまいます。医学界では内臓脂肪が11の病の発症原因になると警鐘を鳴らしています。糖尿病、腎臓病、高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群、高尿酸血症、脂肪肝、変形性関節症、月経異常・妊娠合併症、心筋梗塞、脳梗塞・・。
これまではダイエットや運動が必要とされてきたが、なかなか続かない。
ところが、ダイエットしなくても、運動もしなくても、内臓脂肪を減らせる効果が期待できる方法がわかってきたのです。
BAT
たけしの家庭の医学では、専門の医師にBATについて訊ねています。
新宿区東京医科大学病院
肥満治療のスペシャリスト
主任教授 小田原雅人先生(糖尿病・代謝・内分泌内科)
小田原医師によると、体内にあるBATという細胞群を刺激して内臓脂肪を燃やすことができる。BATには、筋肉を動かした時に脂肪を燃やせる効果の70~100倍もの燃焼効果があるのだそう。
BATを増やすことができると1年で1kg体重が抑えられるとか。10年では10kgの差が出ます。同じ生活をしていても体重が増えないとしたら夢のようです。
BATとは?
BATは、肥満改善や糖尿病の予防のために研究されている細胞。脂肪を燃やして体温を上げる働きを持つ細胞です。内臓脂肪を燃料としてたくさん消費してくれる。
PETCTでBATを撮影してみてると、鎖骨のあたりや背骨のまわりに多く分布する。このBATが全身の脂肪燃焼と大きく関係があることが分かってきています。
私達の体内には誰でもBATが存在するが、加齢とともに減少してしまい、40代ではほとんどなくなってしまうという問題があります。ただし、増やしたり、活性化したりすることができます!
BATを増やす方法
BATを増やせる方法には2つあります。
BATを増やす方法その1
年齢的にはBATが減っているはずの方達を調べることで、減らない要因を探ります。
実験では、寒い部屋に入った直後と30分後の体温をサーモグラフィーカメラで撮影するとわかります。温度がどんどん低くなる人はBATがなく、体温が下がらない人はBATがあるということ。
被験者の中に一人だけ体温が下がらない、つまりBATを持っている人がいました。ヒントはその人の職業にありました。冷凍倉庫(マイナス20℃以下・濡らしたタオルが10秒で凍る温度)で1日5~6時間作業する冷凍食品の配送がその人のお仕事だったんです。
つまり
BATを増やす方法その1は、寒冷刺激
寒冷刺激とは、文字通り冷たい刺激。BATは長時間冷たい状況にさらされていることで減らなかったと言える。皮膚にあるセンサーが長期間寒さを感知するとBATが増えるしくみがあるのです。寒さに耐えられるように身体が適応するんですね。
BATを増やす方法その2
BATを増やすセンサーは皮膚だけではなく、消化器にもあることが明らかに!
食事によってもBATを増やすことができます!
消化器のセンサーは3つあり、トリップチャネルと呼ばれています。3つのトリップチャネルを同時に刺激することがBATの増加につながります。
トリップチャネル1:ポッカポカ
とうがらし、生姜、黒胡椒、青魚
辛味は身体を温める作用があり、辛味・熱さを感知するトリップチャネルを刺激。
青魚のDHA/EPAも同様にセンサーを刺激。
トリップチャネル2:ツーン
わさび、にんにく、からし、玉ねぎ
涙が出るような刺激物がセンサーを刺激する。
トリップチャネル3:スーハー
ミント
メントール成分がトリップチャネルを刺激する。
お茶にするより食べたほうが効果は高い。
BATを増やす奥薗レシピ
今回もまた奥薗壽子さんが常備菜レシピを考案してくれました。
ミント独特のクセと香りを抑える調味料=三杯酢
サバ缶の玉ねぎマリネ
2~3日分の材料
とうがらし1本、鯖の水煮缶1缶、玉ねぎ1個、しょうが1かけ、ミント5g
サバ缶の玉ねぎマリネの作り方レシピ
- 玉ねぎを薄切りにします。
- 耐熱容器に入れて、しょうゆ、みりん、お酢を同量(玉ねぎ1個なら各大さじ1)ずつ。
- 生姜をすりおろし、とうがらしは輪切りして加える。
- 電子レンジ(500w~600w)で2分加熱
- サバ缶を汁ごと入れて軽く混ぜる。鯖はあまり崩さないほうがよい。
- 最後にミントをちぎりながら入れる
これを1日1食食べてBAT増加を検証!
1日目:オープサンド
トーストしたパンに粒マスタードを塗ってマリネを乗せるだけ。
2日目:春雨サラダ
トマトと春雨を加えナンプラー小さじ1で味付け。
3日目:冷や汁
味噌味をベースに炒り胡麻、ごま油を加える。
具材にはきゅうり、木綿豆腐をプラス
たった3日間でBATは活性化されていたんです!
前回と同様の検証で、寒部屋に入った直後は前回よりも体温が高く、30分経過しても、まだ冷え切らないでいられたんです。
3日間でBATが増えたとまでは言えないけれども、活性化したことで体温の上昇が起きあた可能性があると小田原医師もコメントをされていました。このまま続ければ、BATが増えて内臓脂肪の減少も期待できるとのこと。
ミントを毎日食べるのはなかなかハードルは高いですが、やってみる価値はありそうですね。