ダイエット臭
ダイエット臭は、新宿五味クリニックの五味医師が名づけたもので、食事制限などにより口臭や体臭が強くなること。
ダイエット臭には3つの種類があるそう。
脂肪酸のニオイ
食事制限で栄養が不足し、エネルギー源が足りなくなると、身体はストックしておいた脂肪をエネルギーに変えようとします。その際、中性脂肪を分解して脂肪酸をつくって燃焼回路にまわします。
ここまではいいのですが、急激なダイエットで代謝が落ちてしまっていると、燃焼回路がうまく回らずに燃焼できない脂肪酸が血液中に余ってしまいます。
この脂肪酸の臭いがダイエット臭のひとつ。油っぽいニオイですがあまり強くありません。
少し口臭がきつくなったかなと感じることが多いそう。
乳酸+アンモニアのニオイ
さらに栄養不足と運動不足などで基礎代謝が落ちると、血流も悪くなります。
血液は全身に酸素を運ぶ役割をしているため、血行不良は酸素不足につながります。
酸素がないと脂肪燃焼の回路が使えない為、解糖系という別な回路を使うことに。
解糖系でエネルギーを作った時の副産物が乳酸です。乳酸はアンモニアと結合して汗の中に排出されるため、汗がアンモニア臭くなります。これがダイエット臭。
ダイエット中に汗の臭いがきつくなったと感じたらこの状態かもしれません。
ケトン体のニオイ
3つめのダイエット臭はケトン臭です。このニオイは、燃焼されずに余った脂肪酸が、脂肪燃焼とは違う回路でケトン体に変えられた時に出るそう。
これは比較的強いニオイだそうで、甘酸っぱくツーンとした臭いだそうです。
このケトン体が血液中に増加すると、まず口臭として、次に汗の体臭として、次に尿の中にも排出され、最後には体全体からもツーンとしたニオイを発するようになるとか。
五味医師は、ダイエット臭は間違ったダイエットをしている証とおっしゃっています。
ダイエット臭がしないようにするには、栄養バランスを考えたダイエットを実行し、代謝を落とさないために運動もしましょう。